おはようございます。
二日間の京都での仕事を終えて、今日は第71回正倉院展の作品解説ボランティアをしてからランプ君の待つ鎌倉に戻ります。

昨夕の奈良の夕陽を先ずupして。
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令和元年の第71回正倉院展は言葉に出来ないほど素晴らしい。
いっぱいの作品の紹介を、解説をしたいのですが、、、
ここで一点だけ書きます。
袈裟付木蘭染羅衣!
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この羅織りは1柄/cmの細かさです。↓
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1300年前!
百済から新羅から唐からいっぱいの渡来人が奈良にやって来ました。
それから僅かの時間の中で日本人が奈良の工人達が自らの技術で織り上げた羅織り。渡来品ではない日本人が作り上げた羅織り!

私はtapestryの道を決める前にあらゆる織物を織りました。その一つに能装束の翁格子があります。
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この袴地は今回の正倉院展の羅織りと同じ布幅です。
3000本の経糸で織りました。
この経糸をその時と比べて考えると、多分2000本から2300本で織られています。
渡来人から僅かな時間で、自身の織り技術を勝ち取った日本人の奈良の工人達の技術力の凄さ。

驚き以外にありません。

今日は解説ボランティアの準備もあり、これから奈良博へ向かいます。