秋雨の合間の青空!
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(昨日、、雨の合間に青空が!近くの古我邸前で。)


挽歌(ばんか)!、、棺を挽く時の歌!が言葉の始まりです。
言語伝承論!と言う講義で読んでいる本、『万葉挽歌のこころ』。
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その中で、、、万葉集に多用されている「見ゆ」、「聞こゆ」、「思ほゆ」、、。古今和歌集になるともう見られなくなるこの「見ゆ」。

「見ゆ」の「ゆ」は、奈良時代に多用された受身・自発・可能の助動詞「ゆ」「らゆ」の「ゆ」。活用はえ・え・ゆ・ゆる・ゆれ・・。
それは後に「る」「らる」となる助動詞です。

昨夜、、万葉集の名論文とされる佐竹論文をPCで探し読みました。

《見ゆ》、、『見る』とは佐竹氏は「存在を視覚によって把握する古代的思考」と言っていられます。

ARTの世界で仕事をしています私にとって、『見ゆ』『見る』は全てのスタート点です。
ものと人と自然と向き合い、その折々の感動を思いを描き、、自分なりの表現手段でひとつの世界に描き、創り出す仕事。
存在の有る無しは心の目が捉えるものだと思います。
どんなものでも見え、捉えられる。
でも、、どんなものも見えず、捉えられない、、それこそが『見ゆ』なのだと思います。
学生達はどう捉え、どう思うのか?


『見ゆ』、、奈良時代の人々の捉え方、表現に今生きる私達は負けている!、、そう思う昨夜の佐竹氏の論文でした。

今日は、、大学で学生達と『見ゆ』談義をしたいと思います。


昨夜、、もう一つ嬉しい事がありました。尊敬するT先生がこの10月から新たな研究過程に進まれる!とmailを頂きました。69歳!、、、これからのさらなる研究と挑戦にいっぱいの声援を送ります。

そして、、T先生こそ、出逢ったひとつひとつの事に『見ゆ』を貫いて来られた方なのでは?と思いました。

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大学に向かう車内から!