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今回の出張先であったCapellagardenについてちょっと書きたいと思います。
そして、そのカペラで出逢った素晴らしい日本の学生の事を書きたいと思います。

Swedenの学校は海外からの留学生でも4年前までは学費は無料でした。勿論、私が留学した頃は全額Sweden政府が負担してくださいました。4年前にユーロ圏外からの留学生は有料になり、大学はアメリカ並みの年間何百万と言う学費が必要になりました。カペラは技術習得校と言う位置づけですので大学の様な高額な学費は必要ではありませんが、日本の国公立大学とほぼ同じ学費が必要です。

現在、カペラにはテキスタイル科に2人、陶芸科に1人、木工科に1人の計4人の日本人留学生が在籍しています。
カペラを代表する科は《木工科!》です。
ここを卒業しマイスターの資格を取った日本の方も多くいられます。そして世界中で活躍されている多くの家具、楽器、教会楽器製作者を生み出しています。

日本では木工科は、、不思議な事に建築科と彫刻科の中に点在して見られるだけの、科として大手を振って来られなかった《科!》と言ってもよいのでは?と思います。

信仰や、住宅への思いも状況も違いますから当然だったのかもしれません。


今回ここでお会いした北海道旭川からカペラの木工科に入学されたKさん。お父様は代々続く印鑑&篆刻のお店の3代目。お母様は音楽家。Kさんは先ずは音楽を目指して大学を卒業されました。、、、そして働き出されたある日、、木を石を彫り続けるお父様と音楽の道を真直ぐ歩いて来られたお母様のどちらにも深くかかわれる道は無いか?とずっとずっと思っていらした時、、、教会でパイプオルガンを作り続ける方に出逢ったそうです。h
パイプオルガン!、、それは木工家と金工家の力が結集された楽器。
彼女は、、『これだ!私はいつか世界中の教会のパイプオルガンを創り、修復出来る木工家になりたい。』と。

自分の働いたお金で留学している彼女。「マイスターの資格が取れるまで続けられるか疑問ですが、その時は一度働いてまた学校に来ます。マイスターを取るまで頑張りたい。」、、と。
久しぶりに、、自ら歩く道を決め、きらきらした目を持つ若者に会いました。

今回の出張で一番嬉しかった事は彼女との出逢いだったと思います。
(ずっと応援し続けて行きたいと思います。)



後からの継ぎ足しの様になりますが、、、(笑)
今回、テキスタイル科でレクチャーして来ました<絣>の写真だけupします。
藍の染色にはカペラの近くに咲いていますタデ科の藍染めに使える植物を使いました。
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up↓は、、カペラの麻を使って、絣を織りました私の作品です。
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